Noah ART Clinic武蔵小杉(ノア・アートクリニック)

培養室コラム

第13回 妊活するなら知っておくべき栄養素【葉酸】について

10月も下旬を迎え、少しずつ冬の気配を感じるようになりましたね。

 

今月はまだおいしい焼き芋に出会えていないので冬が来る前に美味しい焼き芋を食べたいな…と思っている培養士の森です。

 

さて、今回のブログテーマは食べ物にちなんで妊娠中、あるいは妊娠前から摂取した方が良いと言われている葉酸についてお話します。

 

妊娠を考え、ご自身で調べて知っている方も、初めて耳にする方もいらっしゃると思います。

 

今回は葉酸が妊娠を考えている方にとってなぜ重要なのかを説明していきます。

 

 

葉酸 (folic acid)

葉酸はビタミンBの一つで、ビタミンB12とともに赤血球を作るので「造血のビタミン」と呼ばれています。

 

どうして必要なの?

細胞の遺伝情報が詰まっているDNAやRNAなどを合成するために必要です。

 

細胞の分裂や再生において重要な役割のため、細胞分裂が活発な胎児の発育に欠かせない栄養素のひとつで、

 

妊娠中に葉酸が不足すると胎児の神経管閉鎖障害を引き起こすリスクがあります。

神経管閉鎖障害

子宮内の赤ちゃんの脳や脊髄のもととなる神経管に障害が起こる先天異常です。

 

神経管は、妊娠のきわめて初期段階で作られるため、妊娠前からの葉酸摂取が推奨されています。

 

葉酸が不足し、神経管閉鎖障害が起こると、脳の形成不全により「無脳症」、お尻側に障害が起こると「二分脊椎」が発症してしまいます。

 

 

葉酸が多く含まれる食材

葉酸は様々な食材に含まれていますが、特に色の濃い緑色の葉物野菜に多く含まれています。

食材100g当たりの葉酸摂取量は以下の通りです。

  

 

 

 

レバー類にも葉酸は多く含まれていますが、過剰摂取することで胎児の奇形発症リスクを高めるビタミンAも多く含まれているので、妊娠している方は注意が必要です。

 

参考までに、ビタミンAの摂取上限量は3000μgRE/日でレバーひと切れ約15gに相当します。

 

1日あたりの葉酸の推奨摂取量

食事摂取基準における成人の葉酸摂取の推奨量は240μgとなりますが、妊娠を考えている方や妊娠中の方は神経管閉鎖障害の予防のために通常の食事に加えてサプリメントでの摂取が推奨されています。

 

※サプリメントの葉酸は食材に含まれる葉酸よりも体内への吸収率が高いので日の摂取量が1000μgを超えないように耐容上限量が決まっています。

厚生労働省日本人の食事摂取基準:2020年版より

 

葉酸が効率よく取り込めるサプリ 【エレビット】

当院では葉酸のサプリとして、エレビットをおすすめしております。

 

葉酸だけでなく葉酸の働きを助けるビタミンB6、ビタミンB12をはじめ12種類のビタミンと6種類のミネラルが配合されているので、おすすめです。

 

気になった方はぜひスタッフにお声がけください。

 

 

 最後に

今回、葉酸と妊娠関係についてお話しました。

 

栄養を意識したバランスの良い食事を心がけることも大切ですが、サプリメントを利用することで効率よく摂取できます。

 

この機会にサプリメントも活用してみてくださいね。

 

                               培養士 森

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