当院の培養設備
最新の設備を整え、効率的に動ける培養室はクリニックの要です。
皆さまの大切な胚をお預かりする培養室は生殖補助医療の要となるところです。
当培養室の印象的な青色は【生命の源でもある海】をイメージしています。
海が命を育むように、卵を大切に育てることを第一に考えた培養室になっています。
培養室について
当院の培養室は院内で最も広いスペースを確保し、最新の設備、そしてバーコードと人の目による安全管理システムを導入しております。 患者様にとってベストな状態で治療に臨んでいただけるように、より良い環境で胚や精子を大切にお預かりいたします。
当院の培養士について
資格を有する培養士歴10年以上の胚培養士が複数名在籍しています。
胚培養のプロフェッショナルである我々胚培養士が、常にクオリティの向上に努めています。
培養設備について
紡錘体可視化システム
細胞分裂に重要な紡錘体を可視化させて顕微授精を行っています。
それにより、通常よりも安全性、培養成績の高い顕微授精が可能です。
IMSI
従来のICSIの1000倍以上に精子を拡大して観察できるシステムです。
IMSIにより良好な精子を選別することで妊娠率の向上や流産率の低下が期待できます。
タイムラプスモニタリングシステム
タイムラプスでは経時的に胚の成長を観察できるため、今まで判定出来なかった胚の異常や成長速度などもわかります。また、培養庫に入れたまま観察できることから胚へのストレスを最小限にすることで、発育の向上にも寄与できます。 加えて、KIDScoreやiDAScoreといったAIによる胚の質の判定も導入されています。これらにより、妊娠しやすい胚の選定が有効的に行える環境が整えられています。
IVF(体外受精)管理システム「WISH」導入
採卵・採精から培養まで非常に管理が難しい体外受精を一元管理できる画期的なシステムを導入しています。
観察記録のデータを顕微鏡の写真から自動取得したり、検体の保存もシステムによる管理を行います。
厳密な管理により、業務の効率化も実現しています。
そのためより一層、患者さまに寄り添う体制が可能となりました。
地震・防災対策
地震等の災害から大切な胚をお守りするため、防災対策も万全にしております。
非常用バックアップ電源
停電を感知すると蓄電池に自動的に切り替わります。そこから各機器に電気を供給するので停電時も安全に培養が可能です。
クラウド型監視システムの導入
胚培養の機器をクラウドで監視し、万が一機器に異常が発生した場合にすぐに検知し、その内容がメールで培養士のもとへ届きます。培養士が内容に応じて即座に対応します。
地震対策
地震で胚を培養している装置(インキュベーター)が転倒したりしないための対策です。
装置を支えるすべての架台には転倒防止ストッパーを設置しています。
また凍結胚を保管しているタンク(液体窒素保存容器)が収納されている棚は、地震の際の移動・転倒防止のため個別に収納。
万が一、振動により移動してしまった時のため衝撃緩衝材を使用しています。