9/15不妊教室 比較的専門性の高い質問をいただきました
開催概要
- 開催日時
- 2024年9月15日(日)
- 開催場所
- Noah ART Clinic武蔵小杉(ノアアートクリニック)ロビー
- テーマ
- 幸せな未来のために ~妊娠成立のメカニズムと、不妊治療~
- 講師
- 当院統括医師 久慈直昭、胚培養士 中島翼空(なかじまたすく)
2ヶ月ぶりに不妊教室を開催いたしました。
大変暑い中たくさんの方においでいただきましてありがとうございました。
基礎的なことから専門的なことまでお話しています
この不妊教室は限られた時間の中で、妊娠や不妊治療の基本から、胚培養の機器のことなど比較的専門的なお話までを網羅しています。
今回は特に、患者さまの年齢や個々の状態によりステップアップするタイミングが違うこと、また治療にかかる費用などについてのお話は、うなずかれたりメモを取ったりなど関心の高さがうかがわれました。
また人工授精や体外受精の詳しいお話や、なかなか聞くことができない胚培養士の培養の現場のお話なども参考になったとのことです。
もちろん、不妊治療の検討を始められた方には、妊娠のメカニズム等の基礎的なお話がためになったとのご意見も頂戴いたしました。
今回もたくさんのご質問をいただきました
今回は比較的、専門的な質問が目立ったように思います。
Q.コストを抑えられる治療、抑えられない治療について教えてください。
A:検査については保険・自費の検査説明後、その時の必要な検査を主治医と相談しながら受けていただきます。患者さまの経済面も併せてご相談しながら決めていくことはもちろん可能です。
Q.子宮内フローラと腸内フローラの関係性はありますか?
A:腸内フローラを整えると子宮内の環境も整うといわれていますが、証明はされていません。
Q.誘発剤で高刺激ではなく低刺激はありますか?
A:あることはありますが、患者さまの状態により向き不向きがありますので、主治医が患者さまに一番ふさわしい方法をご提案します。
Q.AIH(人工授精)にすると精子の生存率が下がると言われてるようですが。
A:実際はそうでもないので問題はありません。
Q.タイムラプスの良い点・悪い点について教えてください。
A:良い点は、ビデオ(動画)を撮ることによって今までわからなかったこと(胚の質の判定や胚の成長)がわかるので、今後の治療の方針を立てることができます。
悪い点としては、細胞の元気さや染色体の正常異常についてはAIは判断できません。悪いというか「そこまでは無理」ということです。
タイムラプスについてはこちらをご覧ください。
参加された皆さまどうもありがとうございました。
次の不妊教室は10月20日(日)となります。ご参加をお待ちしております。