10/20 不妊教室 かなり具体的な質問が多かったです
開催概要
- 開催日時
- 2024年10月20日(日)
- 開催場所
- Noah ART Clinic武蔵小杉(ノアアートクリニック)ロビー
- テーマ
- 幸せな未来のために ~妊娠成立のメカニズムと、不妊治療~
- 講師
- 当院統括医師 久慈直昭、胚培養士 川島友里奈
今月も不妊教室を開催させていただきました。
参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
皆さまの妊活のプラスになれば幸いです。
ステップアップについてご興味をいただいております
今回に限ったことではないのですが、不妊治療のステップアップのご説明をしている時は多くの方がとても関心をもたれ、質疑応答でも関連した質問が多く、ステップアップへの関心が強い方が多いのだなと思いました。
男性でも質問しやすい環境です
質疑応答ではご主人さまが質問される姿が多くみられ、男性でも質問しやすい環境を作れているなと思いました。
昔に比べ、不妊治療が女性だけが抱える問題ではなく、ご夫婦で取り組む問題になっているのだな、とも思いました。
大変具体的な質問を多くいただきました
実際にご自身が不妊治療を行っているという方が多く、不妊治療や病気に関する質問が多数ありました。
Q.人工授精から体外受精へステップアップする基準はありますか?
A:一般的にはおおむね 3-6 周期と考えますが、実際にどうするかはお2人の状況によります。
どこに原因があるのか、 年齢にどれほどの猶予があるのか等を考慮して進めるのが良いでしょう。
Q.排卵検査薬で毎回陰性が続くのはなぜでしょうか?
他院で治療をしていますが、かかりつけ医からは「使用の意味はあまり高くない」と言われています。
A:排卵検査薬があまり有効でない方、有効でないケースがあるのは事実です。
排卵検査薬は尿中の LH 濃度により判定されますが、その濃度が変化し判定に影響する場合があります。
LHの分泌量は個人差があるため、例えば日頃から尿中のLH濃度が高い場合は陽性が続きますし、低い場合は陰性が続く可能性があります。
陰性だからと言って排卵していないと断定はできません。
人によって体質が違うので検査結果の出方が違ったりもしますので、あまりあてにしないほうがいいかもしれません。
排卵時期を確認する道具としては有効かもしれないと思っています。
Q.検査や処置で提出する精子の新鮮さや状態の良さを保つ上げる方法は?
A:禁欲期間は当院で提示している 2-3日が適当です。
あまり長くない方が良さそうな気もしますが、 2-3日と1週間を比較調査した文献等はないので詳細は分かりません。
タバコはNGです。 サウナの影響は言われているほど強くはないです。
Q.他院で多嚢胞性卵巣症候群と診断され通院中です。
タイミング法をしていますが、こちらで治療を行った際はまた初めからタイミング法を行うことになりますか?
また病気と不妊との関係はありますか?
A:まず不妊治療ですが、基本的にはまたタイミング法から行うことになります。
病気については、ひとことで「多嚢胞性卵巣症候群」と言っても色々なタイプがありますが、それ以外に明らかな病気がないなら妊娠は可能です。
検査結果をもとに、患者さまと相談しながら治療を進めていくことになります。
不妊の原因は治療を進めながら探ることになるでしょう。
Q.検査や治療の費用を教えてください。
A:ホームページに料金が掲載されているのでそこでご確認ください。
Q.培養室が青いのはなぜですか?
A:皆さまの大切な胚や精子をお預かりしているので、生命の源でもある海をイメージしています。
Q.(クリニックスタッフからの質問)良い受精卵とそうでないものの判断基準は?
A:細胞の数や質、 発育のスピードは判断材料のひとつと言えるでしょう。
※以下のコラムを参考にしてください。
次の不妊教室は11月17日(日)に開催いたします。
他のクリニックで不妊治療中の方、不妊治療はまだ先の話かもしれないけど…などとお考えの方もご遠慮なくお越しください。
一同お待ちしております。