1/21 不妊教室:AIHから体外受精へのステップアップのご質問などを頂きました
開催概要
- 開催日時
- 2024年1月21日(日)
- 開催場所
- Noah ART Clinic武蔵小杉(ノアアートクリニック)ロビー
- テーマ
- 幸せな未来のために ~妊娠成立のメカニズムと、不妊治療~
- 講師
- 当院統括医師 久慈直昭、培養室室長 川島 健一
第六回不妊教室を開催しました
2024年最初の不妊教室を1月21日(日)に開催いたしました。
今回より定員の枠を4名分増やし、24名の方にご参加いただきました。ありがとうございます。
今回も統括医師の久慈直昭と、培養室主任の川島健一によるセミナーとなりました。
- 第一部:久慈医師による「妊娠のメカニズムと不妊治療」
- 第二部:培養室長による「“不妊治療の要”培養室について」
治療のステップアップはひときわ真剣に耳を傾けられていました
久慈医師のセミナーで「人工授精から体外受精へのステップアップ」などのお話がありますが、これにはみなさまとても関心がおありのようで、ほとんどの方がお顔を上げて大変真剣に聞き入っていらっしゃいました。
とても参考になったようで、本当に良かったです。
今回もたくさんのご質問をいただきました
今回も様々なご質問を頂いたので紹介させて頂きます。
特に久慈医師のセミナーであった「治療のステップアップ」についてのご質問が多く、関心の高さを感じました。
Q:薬で副作用がある場合はありますか。
A:当院で使用する薬は、不妊治療で一般的に使われているものばかりです。
赤ちゃんへの影響がある薬はもちろんありませんが、母体に一時的に影響する薬はあります。
たとえばhMGやFSHという、体外受精では必ず使われる薬は、もともと女性の体の中に存在するホルモンですが、効きすぎると卵巣が腫れてしまいます(卵巣過剰刺激症候群)。
ただ、この副作用についてはどこのクリニックでも気を付けていて、いまでは腫れを少なくする薬がいくつも手に入るようになっています。
その他の薬も、一時的に胃がもたれたりすることはありますが、服用をやめれば治ります。
実際にみなさまが使われるお薬の気を付けなければならない副作用については、外来での診療時に直接医師に聞いて頂けたら個別にお答えすることが可能です。
Q:体外受精での出産率を教えてください。
A:体外受精での受精率が60-70%、 胚盤胞到達率が50%、 妊娠率が15-20%となります。
Q:ステップアップのタイミングについて。タイミング法、人工授精をとばしての体外受精はどうでしょうか。
A:奇形率は他の方法よりも体外受精の方が統計的に高く出ていますが、もともと素因を持っている方が治療を行っている可能性もあり、 そのため高く出ていることも考えられます。
自然妊娠でも奇形率は3-4%ありますので、 安全性と妊娠率のバランスをみて決めていくことが必要です。
Q:人工授精から体外受精へのステップアップのタイミングで他のクリニックからこちらに変更した場合、再検査や紹介状は必要ですか。
A:紹介状は必須ではありません。治療内容などを記した紹介状などががなくても、 ご本人から治療歴を教えて頂ければステップアップする上での問題はありません。
再検査については、医師が必要だと判断した場合にさせて頂きますので、これも必須というわけではありません。
ステップアップに関連して、久慈医師のコラムから体外受精についてのコラムをご紹介します。
体外受精ってどのくらいの人が妊娠するの?どんな治療? ~体外受精以外の治療との違い~
イラスト付きで大変わかりやすいコラムですのでぜひお読みください。
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