2/18 不妊教室:タイムラプスなど技術的な内容に関心を持たれました
第七回不妊教室を開催しました
2月18日に今年に入って2回目の不妊教室を開催いたしました。
今回も統括医師の久慈直昭と、培養室主任の川島健一によるセミナーとなりました。
- 第一部:久慈医師による「妊娠のメカニズムと不妊治療」
- 第二部:培養室長による「“不妊治療の要”培養室について」
タイムラプスについて少しご説明します
今回「タイムラプス」という機器についてご質問頂きましたので、このタイムラプスについて少し説明させていただきます。
これについては改めて詳しくご説明しようと思いますが、以下に概要を説明いたします。
タイムラプスとは
タイムラプスとは、培養器の中の胚を観察できるシステムです。
従来法では培養している胚を観察するには培養器から出さなければならず、その都度胚に多少なりともストレスをかけていました。
タイムラプスは培養器の中の胚を直接撮影、観察できるため、胚にストレスをかけずに済みます。
またAIによる胚の質の判定も導入されており、妊娠しやすい胚の選定が有効的に行えます。
タイムラプスの名称通り…
普通タイムラプスというと「スマートフォンでの動画撮影の方法」を思い出す方が多いと思います。
スマートフォンでは、高速で撮影した画像を動画にすることであの独特のチャカチャカした高速動画になります。
この「タイムラプス」も同じく、一定間隔で撮影した画像をつなげて動画にすることで、より正確な生育状況を把握できることが可能になりました。
今回もたくさんのご質問をいただきました
今回も様々なご質問を頂いたので紹介させて頂きます。
今回はタイムラプスなど最新機器について、また「クリニックの選び方」と言った様々な切り口からの質問をいただきました。
Q:女性の卵子は生まれたときに決まっているというが、 それは来院した時に分かりますか?
A:決まっていますが、人ぞれぞれ数は違います。
平均では0才で100万個思春期で1万個と言われていますが、全員が平均個数ではありません。
受精しやすい卵子を持っている人もいればそうでない人もいる。数だけではなく質の違いもあり、受精しやすい卵子を持っている方がいればそうでない方もいらっしゃいます。
数より卵子自身の力の方が重要です。
Q:タイムラプスでの胚の評価方法を教えてください。
A:簡単に説明すると「胚の成長スピード」「細胞のきれいさ」の2点です。
Q:不妊治療を受けるクリニックで通院しやすさ以外での選ぶポイントを教えてください。
A:難しい質問ですが、 処置の件数や実績といった症例数を参考にされると良いかと思います (少ないところは少々不安です)。
それから目に見えにくい部分ですが、培養室の技術の高さは重要です。
またホームページやブログが適宜更新され正しい情報を伝えていて、信頼できそうなところが良いかと思います。
タイムラプスについては以下で説明しています。
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