1/19 不妊教室 機器についてもご説明させていただきました
開催概要
- 開催日時
- 2025年1月19日(日)
- 開催場所
- Noah ART Clinic武蔵小杉(ノアアートクリニック)ロビー
- テーマ
- 幸せな未来のために ~妊娠成立のメカニズムと、不妊治療~
- 講師
- 当院統括医師 久慈直昭、胚培養士 中島翼空
1月19日に本年最初の不妊教室を開催いたしました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
今回もいつも通り、二部制+質疑応答のプログラムです。
- 第一部:久慈医師による「妊娠のメカニズムと不妊治療」
- 第二部:胚培養士による「“不妊治療の要”培養室について」
ネットの情報への向き合い方について
久慈統括医師が
「現在はインターネット等でいろいろな情報を知ることができます。
ですがどの方法がその患者さまにとって良いのかは、やってみないとわかりません」
という内容のお話をさせていただきました。
検査結果から選択される治療、また、年齢を考慮したステップアップの治療等、、患者さまお一人おひとりのご選択に向き合い、寄り添う診療であることの大切さを改めて感じました。
機器についてもご質問をいただきました
従来のICSIの1000倍以上に精子を拡大して観察できるIMSIにより、良好な精子を選別することで、妊娠率の向上や流産率の低下が期待できます。
今回いただいたご質問から一部をご紹介いたします。
Q.IMSI・ICSIについてもう少し詳しく教えてください。
A:精子を詳しく観察して、悪い動きの精子ではなく、良好な精子を選ぶことで受精卵の発育や妊娠率の向上が期待できるようになります。
動きについては、単に動いていればいいというものではありません。
例えばぐるぐる旋回している精子もいるので、そういった精子が直進もしているのかという「動きの種類」も慎重に観察します。
また精子の形状もとても重要です。
これらの確認はすべて、ベテランを含めた複数人の胚培養士が行っています。
Q.一人目を帝王切開で出産し、二人目を考えています。
帝王切開だと子宮の収縮が悪いため妊娠しにくくなると聞いたことがありますが、 どうなのでしょうか。
A:昔からその様なお話はあります。
帝王切開をすることで「癒着が起きてしまうのでは」「子宮の動きが悪くなっているのではないか」など、いろんな説があります。
実際に、帝王切開により子宮に傷をつけてしまうことが原因になっているのかもしれませんが、医学的には解明されていません。
二人目の不妊で悩む方はたくさんいらっしゃいますが、 前回と比較すると2~3年が経過しているので、その影響等も考えられます。
でも、問題なく妊娠される方ももちろんいらっしゃいます。
当院でも帝王切開後の卵管の検査をした10%くらいの方が妊娠されたりもしています。
二人目の不妊治療は通常の流れで行うことが多いですが、体外授精をするとこによって妊娠の確率が上がるので、体外授精に進んでみるのも良いかと思います。
当セミナー講師/統括医師の久慈直昭が帝王切開後の妊娠についてのコラム記事を執筆しています。
不妊教室では専用のブックレット(メモ欄つき)をご用意し、参加された皆さまへお渡ししております。
みなさまの妊活に少しでもプラスになっていただけたら幸いです。
参加ご希望の方は、当クリニック ホームページの不妊教室の申し込みフォームよりご予約をお取りください。